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題詠blog2007 投稿短歌まとめ・その2 [題詠blog2007]

051:宙
言い訳の天才だけど残念ね 視線が宙を泳ぐのキミは
052:あこがれ
実験は失敗だった あこがれに涙ひとつぶ後悔となる
053:爪
その爪が顔ではなくて背中へと食い込むことを切に願わん
054:電車
約束の時間通りに着いたのはキミではなくて電車だけです
055:労
労働の対価としてのキスの味 友達なんかやってられない
056:タオル
どちらかといえばタオルは涙より汗ふくものだ 泣くな働け
057:空気
いつクギを踏んだのだろう 情熱のタイヤの空気徐々に抜けてる
058:鐘
駆け引きをかなぐり捨てて全力を出すときが来た 早鐘が鳴る
059:ひらがな
ゆきひらがなべのことだとしったのはきみがでてったそのとしのふゆ
060:キス
寂しいという唇にキスすれば孤独の味が舌にひろがる
061:論
口論の果てに互いが持ち出した武器で決着 拳(こぶし)と涙
062:乾杯
喜んで唱和している訳じゃない 苦い酒での乾杯もある
063:浜
浜辺には手ごろな石と場所があり投げろ投げろと波がささやく
064:ピアノ
蓋をしたピアノは何か待つように瞑想してる黒い姿で
065:大阪
大阪のぬるい空気が好きやった けどあかんねんここにおったら
066:切
どの線を切れば時計が止まるのかわからないまま四十歳(しじゅう)を越えて
067:夕立
キミの目にほら何か今光ったね もうすぐ来るぞ激しい夕立
068:杉
杉花粉浴びてるキミが涙する そうだ花粉もオスの遺伝子
069:卒業
何からも卒業できる力なく課題だらけの毎日がある
070:神
捨て猫のような私を抱きしめて貧乏神は暖をとってた
071:鉄
冷たくて硬くて黒い銃鉄を体に入れて引き金を引く
072:リモコン
私(わたくし)を操っているリモコンはキミ自身だと早く気付いて
073:像
想像のピントが合って現実の炎が燃える クビを切られる
074:英語
日本語を英語のように喋ってる彼らにもまたナショナリズムが
075:鳥
落ちるのは怖くないのか海原を休むことなく渡り鳥飛ぶ
076:まぶた
唇を少し突き出しまぶた閉じキミは待ってる身を焼く種火
077:写真
わずかだけ光った時代閉じ込めた写真を胸に夜中旅立つ
078:経
愛された感触がない 神経が切れた心にキミが触れても
079:塔
少しだけ猫背になって問いかける父によく似た「太陽の塔」
080:富士
真っ白な姿の富士の地下深く静かに眠るマグマのたぎり
081:露
窓伝う結露はなんと家の外 中は冷たい言葉の吹雪
082:サイレン
うめき声みたいな音で果てました サイレンサーの銃身震え
083:筒
筒先を突きつけられて待っている長いホースを走る告白
084:退屈
縄文の時代からただ立ち尽くす杉は退屈してない きっと
085:きざし
沈没のきざしにさえも気がつかず進むことしか頭になかった
086:石
知らんぷりするならずっとぶつけよう投げる石ならいくらでもある
087:テープ
駆け抜けたゴールのテープよく見れば黄色に黒で立ち入り禁止
088:暗
暗黒を閉じ込めている一粒の葡萄を食べて種を吐き出す
089:こころ
自分では抱えきれないこの想い キミのこころにせっせと運ぶ
090:質問
なにひとつできないくせに質問をされても困る して欲しいこと
091:命
唐突に寿命の尽きたモニターの画面のように僕らは終わる
092:ホテル
傷負ってホテルの中に身を隠す二匹のけもの舐め合い癒す
093:祝
何事を祝う日なのか知らないがめでたく俺は朝寝ができる
094:社会
ある程度遅れたものは失格だ 格差社会はそういう仕組み
095:裏
トスをしたコインの柄がどちらでも裏というなら裏なんでしょう
096:模様
来る来ないくりかえしてる来る来ない心模様はくるくる変わる
097:話
本当にできる話をしなければ努力をしても嘘つきになる
098:ベッド
広すぎるベッドの端に丸まって眠る仔猫にそっと手を置く
099:茶
お湯飲みを挟んで続く沈黙に茶柱さえも倒れてしまう
100:終
始まりを終わりにつなげば果てしなく今があるだけゴールはいらない
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